子育てにおいて、夜泣きや寝かしつけの悩みは多くの親たちにとって大きな課題だと思います。
特に働くママにとって、睡眠不足は日常生活に大きな影響を及ぼします。
そんな中で注目されているのが「ネントレ(寝かしつけトレーニング)」です。
しかし、「ネントレは可哀想?」という声も聞かれます。
実際、わが家もネントレの話しをしたときには「可哀想!」と親族から非難囂囂だったのを思い出します(汗)
今回は、わが家の実体験をご紹介するとともに、ネントレについてそのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
「ネントレは可哀想?」親の葛藤
わが家の長男はとにかく「寝ない子」でした。
しかし、それまでネントレというワードは何となく見聞きしており興味関心はあったものの、「可哀想。」という潜入感からか踏み入ることはできませんでした。
ところが、生後8か月を迎えてもなお、寝ない息子にとうとう母親である私が限界に達してしまいました。
そして、とうとうネントレに一歩踏み出す日がやって来るのです。
「いつかは寝るようになる。」
「ネントレなんて可哀想。」
そんな言葉に何度も苦しめられました。
その度に「いつか」っていつだよ!と苦しい気持ちになっていたことを思い出します。
ネントレとは?
ネントレとは、赤ちゃんや幼児が自分で眠れるようになるためのトレーニング方法です。
赤ちゃんが自分で眠る力を身につけ、夜中に起きても自力で再び眠れるようにすることを目指します。
具体的な方法には、「ファーバー法」や「エクステンクション法」などがあります。
ファーバー法(逐次消去法)
赤ちゃんが自分で眠る力を身につけるために、段階的に親の介入を減らしていく方法です。
エクステンクション法(放置法)
赤ちゃんが夜中に起きたときに、親の介入を最小限にすることで、赤ちゃんが自力で眠る力を身につける方法です。
簡単なネントレ方法(軽度の介入法)
赤ちゃんが自分で眠る力を身につけるために、親が軽い介入を行う方法です。
ネントレが可哀想だと言われる理由

ネントレは、赤ちゃんが自力で眠る力を身につけるための方法として、多くの親たちに採用されています。
しかし、「ネントレは可哀想だ」と感じる親も少なくありません。
その理由について考えてみました。
わが家の解決策
わが子のねんねを改善したい、と漠然と思い始めた頃。
すでに心身共に限界を迎えていた私に1からネントレの本やマニュアルを学ぶ時間も体力も残されていませんでした。
そこで、わが家がお世話になったのが乳幼児睡眠コンサルタントと呼ばれるお方。
(何だその肩書き。胡散臭ェ~。)
乳幼児睡眠コンサルタントとは
乳幼児睡眠コンサルタントとは
乳幼児の睡眠改善をサポートする専門家です。彼らは、睡眠パターンの評価、カスタマイズされたアドバイス、睡眠環境の改善、そして親のストレス軽減を提供します。こうしたサポートにより、家庭全体の幸福感が向上します。
はい、きちんとした肩書きをお持ちの方々です(当たり前)。
何となく日本ではまだ馴染みのない資格・肩書きに最初は警戒しまくってました私(すみません)。
寝ない、寝ない、寝ない。とにかく寝ないわが子にお手上げ状態だったわが家は、
まずはねんねのプロ=乳幼児睡眠コンサルタントを探すことにしました。
一概に乳幼児睡眠コンサルタントといっても、その他の保有資格や経験値、バックグラウンドは様々でコンサルティングの内容もまた様々。
まずは、信頼のおけるコンサルタントを探すためにオンラインで何人かと無料相談という形でお話ししました。
わが家はSNSや検索エンジンで検索した方2名、友人からの紹介で1名と合計3名の方の中から検討し、経歴や専門性、雰囲気で1番良いなと思った方にコンサルティングをお願いすることに。
無料相談やお試しプランがあるコンサルタントもいるので、まずはお話ししてみて相性の良い方を探すのがおすすめです。
間違っても後で高い勉強代になった、なんて後悔したくないのでコンサルタント探しは慎重に行った方が良いでしょう。
ネントレの結果
1番気になるところですよね。
で?それで、本当に寝るようになったの?っていう。
わが家は事前にメールでのヒアリングを行い、オンライン形式でコンサルティングを受けました。
睡眠環境の改善や具体的にどうしたら良いかアドバイスしていただいたことを実践しました。
その結果、
寝た。夜通し寝た。
コンサルティングを受けた後の最初の夜の出来事でした。
生まれてから一度も夜通し寝たことがなかったわが子がはじめて翌朝までぐっすりと。
半信半疑ではじめたネントレでしたが、まさかこんなにもあっさりと寝るなんて私自身が一番驚きました。
もちろん、たまたまだったという可能性もゼロではありませんがこの日のために努力してきたことは無駄じゃなかったんだと少しは報われた気になりました。
ちなみにですが、泣いても放置、目を合わせない等々…
ネントレのマイナスイメージで真っ先に上がってくるような事はひとつもしていません。
具体的に何をしたかというのはコンサルティングの直接的な内容になるのでここには書きません、というか書けませんが…。
わが家のネントレに対するマイナスのイメージや不安、育児に対する思いを汲んでくださった提案内容がわが家にピッタリとハマった結果なのかなと思います。
これだけ言うと回し者なんじゃないか?!と疑われそうですが違います(笑)
わが家が行ったネントレの中でも最重要項目といっても過言ではない?!
睡眠環境の改善については以下の記事にもまとめています。
ネントレのメリットとデメリット
わが家の実体験を踏まえてネントレのメリットとデメリットについて考えてみました。
ネントレのメリット
わが子が寝るようになった。
もう、ネントレのメリットはそれに尽きます。
もう少し言うと、子どもにとっては十分な睡眠をとることで成長や発育が促進され健康が保たれます。「寝る子は育つ」です。
わが家の場合、寝ぐずりや夜泣きも減り日中、ご機嫌に起きている時間が長くなりました。
また、赤ちゃんが寝てくれることは親にとってもメリットでしかないです。
まとまって寝てくれるようになったことで、親もまとまった睡眠時間を確保することができます。
寝不足ってやっぱり、人をおかしくさせます。
私自身、睡眠時間が増えることで体力の回復が早くなり育児に対するモチベーションも上がりました。
結果、ストレスや不安も軽減され日々の生活に前向きになることができました。
ネントレのデメリット
今回、わが家でネントレを実践した結果、正直なところデメリットと感じるところは無いに等しいです(汗)
あくまで、わが家にとってネントレが成功体験だった結果とも言えるのですが…
強いて言うならば、きちんとした手順を踏まなければ子どもにとっても親にとってもマイナスになる可能性がある行為だという点でしょうか。
俗にいう泣かせるネントレは親にとっても子どもにとってもストレスでしょうし、後の発達が云々~、なんて言われたら元も子もないですよね。
家族の協力が必要だったり、寝室の状況によっては睡眠環境を整えるために費用を要する場合もあるのでその辺りもデメリットと言えるでしょうか。
まとめ

お子さんの睡眠で悩んでいる方の中には、寝不足で悩んでいてわが子を可愛いと思えない…というところまで追いつめられている方も少なからずいるのではないかと思います。
実際、私自身がそうでした。
ネントレなんて…、可哀想だから…、と悲観せず困った時はプロに相談してみるのもひとつの手段だと思います。
本やSNSを見て実践してみたけどダメだった、という方こそ諦めずねんねのプロの力を借りる時だと思います。
「いつかは寝るようになる」そのいつかって、いつ?
「ネントレなんて可哀想」本当に可哀想なのは誰?
ネントレの一面を切り取っただけのマイナスイメージに捉われず、前向きになれる方法を見つけてみてください。